唾液をゴクン!?で緊張ほぐし& 体験セミナーのお知らせ◇11月25日(土)
入院していたリハビリ病院での食事は、共同スペースか、病室か、どちらかを選べた。
私はとにかく風景を眺めながら食事したいという希望があったので、すべて共同のスペースでとった。
ここでは言語聴覚士(ST)さんに指導を受けながら食事をされるご老人も多かった。
入院前、言語聴覚士はことばによるコミュニケーションが不自由な方のサポートの専門職だと、なんとなく知っていた。しかし、食事指導まで担当するとは知らなかった。
「噛めない、飲み込めない」が著しいと嚥下(えんげ)障害と呼ばれる。また、誤嚥性肺炎も心配だ。
ということで、共同スペースでどう食べるか、飲み込むかを見守っていたのだ。
嚥下障害とまではいかないが、自分も入院中は唾液が出にくいなと感じていた。
脳血管障害があると嚥下がうまくいかないことがある。
さまざまな要因はあるだろうが、よく噛んで水分をとり、唾液不足にならないように気をつけていた。
退院して、【ホールセンス(全感覚)セラピー】について試行しているとき、目と「唾液の飲み込み」の関係に関して気づいたことがある。
ホールセンスセラピーの目の使い方は、眼筋を一方向にだけ緊張させて使うのではなく、なるべく多方向に使って、視野が広がるよう意識する。
パソコンで小さな文字を凝視するような目の使い方ではなく、たとえ室内であっても広く風景を見るような感じで見る。
眼球の前(オモテ)側ではなく、後(ウラ)側を使うイメージ。
それだけで身体の緊張がやわらいでくるのだが、唾液を飲み込むと、さらに身体が少し柔軟になる。
あるとき、眼筋をゆるめていて風景を見ていたら、どこからともなく、美味しそうな匂いが漂ってきて、唾が湧いてきてゴクンと飲み込んだ。
すると、首あたりの緊張がさらに解けた気がした。試しに首を左右に傾けてみると、可動域が広がり、予感は当たっていた。
アゴの開閉もスムーズになった。
顎を固定するために奥歯が一瞬かみ合って調整される。顎がふらついていたのでは、嚥下はできないのだ。歯は咀嚼だけではなく、嚥下にも重要な役割がある。
嚥下は一回だけでも身体全部を使った協調運動をするから、身体がやわらかくなるのも無理はないわけだ。
上の写真のようにして、目を使い、唾液をゴクンとやると身体のこわばりが和らいていく。
例えば、首を前後に傾けてどこまでいくかをまずチェックしてみよう。
- 眼球の前(表)側ではなく、後(裏)側でゆったり広い視野で見る。
- その状態を保ったまま、ゆっくりひと呼吸する
- 奥歯を閉じてゴクンと三回唾液を飲み込む。
- ゆっくりひと呼吸する
さて、首の動く範囲は変わっただろうか?
視覚、運動、内臓感覚などいくつかの感覚を融合させることで新たな可能性を引き出す、という狙いがある。
これはほんの一例だが、ホールセンスセラピーでは感覚の融合で、身体と気持ちを整った状態へと導く、あり方、考え方、やり方をお伝えしている。
11月25日(土)に体験セミナーがあります。12月23日(土)も予定しています。
詳細はこちらを。http://wholesense.net/seminar/
「考え過ぎること」を身体を使って止めてみる。
そこにはとても静かで心地良い時間が流れる。
身体と気持ちが静かに収まり、つり合いがとれていく。
他では味わえない時間を体験してください。
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